ツバキの季節になると村人たちは、おじさんの家に種子を持ち込み、油を搾ってもらうんです。なんとも信じがたいことですが、 村人はツバキの種子を油と物々交換。たった15年前の島には、そんな原風景が残っていたんです。

 当時、すでに「湯洗い」と称した加熱精油法が島にも伝わり、日持ちの良い「清潔」な油として販売されていたのですが舐めると「機械油」のような味がして、美味しくないんです。 

 あの頃、天麩羅あげ油に2~3割ツバキ油を混ぜて、カラッと揚げた椿油揚の大ファンだった食いしん坊の僕は、お土産屋さんで売っていた「清潔」な油ではなく、このおじさんの手搾りの風味豊かな油を観光客に知ってもらいたいと考えました。

 そこで、おじさんに直談判、遂にはその油を椿まつりで販売する許しを得ることに成功したのです・・・ズバリ的中!・・・おじさんの「生ツバキ油」は売れに売れました。島中のお土産屋さんが1年かけて販売するツバキ油と同じ量を、なんと椿まつりの1ヶ月半で完売してしまったのです。

島で生まれた、島の生ツバキ油です。

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